コーポラティブというのはシャンパーニュ地方の生産農家の協同組合みたいな形式です。
元々は、大手のシャンパンメーカー(ネゴシアンマニュファクチュール)に葡萄のみ出していた小規模零細農家です。
自前でやるには二次発酵、瓶詰め機械、熟成させていあら樽だしするまでに数年から10年かかるので資金繰りに窮するという事で、小規模零細は大手に葡萄を供給する立場でした。
ただ、レコルタンマニュピュアラン(日本の地酒みたいなもの)がブームになった20年ほどまえから、各地で共同組合的にブランドを立ち上げる動きが出てきました。
日本で言うところの、農協単位や地区単位でブランドを作るようなもんです。
この結果、小規模零細の縄張りから地区全体で出荷を管理できるのでコストが下がったと聞きました。
また、中抜きされないので、農家の収益も上がったと。
おそらく、日本も地域ごとでブランドを作り、そこに集約化する方式が望ましいかと思ってます。
最初、サントリーなどの企業資本で農業参入はどうかとも思いましたが、それよりは農家の人も経営に携われる形の方が良いかと。
ただ、いずれにしても、経営のプロは必要です。そしてマーケティング戦略も必要でしょう。
日本の農業の場合、高低差のある地域もあるので、コストが嵩むのは仕方がない。
でも、必要以上に機械を買い(農家に1台はいらないでしょう。30農家で10台でも良いのに)農家の経営を圧迫している。
これは農家のせいだけじゃなく、寄り合い所で違う事をしにくい農協のせいでもあります。
例えば、農薬散布の時期をずらして他から機械を借りれば良いと思うけど、仮にある農家の散布が遅れ、そこから病害虫が発生したら生きていけないので地域で横並びにならざるを得ない。
これはしょうがない。 なので、地域で始めから管理して、田畑から個の概念を除いてやる。
農協は上部団体の農林中金に金を預け、その利子で食っている面もあるので、農家に貸すという構図から抜け切れない。 農業改革は、貸し手である嚢中改革(農林中金の預かり資産の巨額さ!)も必要でしょう。 このしがらみを除くには一旦、地域でも株式会社化(株主は日本人に限る)にすべきと。
(投稿者 南無八幡大菩薩様)
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